ギャラリーのご案内

レディーファースト! ここに選ばれた12人のポートレートは、フランスの映画監督ポール・ヴェキアリの映画(邦題『女たち、女たち』)に因み「Femmes Femmes」と題された展覧会から抜粋した作品です。

2020年1月に京都のギャラリー古都で開催されたこの展覧会は、タトゥーを入れた女性、ヌード、若い母親、高齢者、社会的・職業的活動をする女性の5つのカテゴリーに分類された50人の 女性のポートレートで構成されました。

ここでは、それぞれのテーマから選んだ数枚の写真をご覧いただけます。

これは干し草の山をテーマにしたシリーズで、ここで選ばれた12枚の写真は、大阪、京都、東京 の3つの展覧会で展示された作品です。ある時は「自然主義的」、またある時は「抽象的」といった千差万別の表情を見せてくれます。

フランスのリムーザン地方と日本の沖縄諸島で撮影された作品です。

いつか近いうちに子供たちへ捧げる写真集を出版したいという思いを持っている私にとって、子供たちが「主人公」である写真12枚を選ぶことはごく自然なことでした。手元にあった膨大な数 の写真の中から、ここではフィリピンで撮った写真に焦点を当てています。

このシリーズは、断崖や岩、切りとった石で作られた石垣などの写真で構成されています。2022 年3月に京都で開催された「ことの次第」、また2022年7月に東京で開催された「そのた」と題 した展覧会に於いて展示された作品からの抜粋で、日本、フィリピン、タイで撮影されました。

ここでは、群衆、集まるということを軸に展開しています。パリや香港で行われた市民デモを撮影したもので、その一部は京都の「GATHERING」、大阪の「トリコロール」で展示されました。また最後の2枚は、マニラで祝う旧正月の祭りのシーンです。どの写真にも言えますが、私はジャーナリスティックな視点でも戦闘的な視点でもなく、その「混沌」の瞬間の中にささやかなヒューマニズムと詩を見出そうとしていました。

これは、コンペティションに於いて、コンセプチュアル、ミニマリズム、あるいは抽象的と分類されるような写真を集めたシリーズです。

このシリーズは、ある種シリーズ1(“女たち、女たち”)と対極を成しており、その男性版と言えます。深く寝入っている人たちの写真は、大阪で開催したその名も「Sleepers」という写真展から抜粋した作品です。

ギャラリー古都で開催された私の最初の写真展「命の色」の主題のうちの一つ、水をテーマに展開されています。ここでは、水の世界は季節を思い起こすためのいわば痕跡にすぎず、実はさまざまな絵画様式へのオマージュと言えます。

慣れ親しんだ街に滞在するたびに、まだ知らない道を歩き、そこでまた新たな発見があることは私の大きな楽しみのひとつです。珍しい場所やディテールをご紹介することもできたのですが、最終的にこのシリーズでは、街で出会った無数の眼差しや微笑み、そして心を捉えた瞬間を選んでみました。

これは極めて主観的な捉え方とは言えますが、ここには私がモノクロ以外は考えられなかった幾つかの写真を集めています。

それぞれ異なる状況や世界を感じさせるこのシリーズは、私にとって色の遊びが最も重要であると思われる写真で構成されています。

この最後のシリーズは、2022年3月に開催されたギャラリー古都との4度目のコラボレーションとなった「ことの次第」で取り上げた5つのテーマから2つ、樹木と温室の写真を取り上げ、それぞれ半分ずつで構成してみました。フランス、日本、フィリピン、タイで撮影されたものです。